新型肺炎抑止「1~2週間が瀬戸際」 政府専門家会議

2020/2/24 20:35
保存
共有
印刷
その他

新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を受け、厚生労働省で開かれた政府の専門家会議(24日)=共同

新型コロナウイルスによる肺炎の拡大を受け、厚生労働省で開かれた政府の専門家会議(24日)=共同

政府の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議は24日、「これから1、2週間が(感染が)急速に進むか収束できるかの瀬戸際となる」との見解を公表した。感染拡大のスピードを抑制し、可能な限り重症者の発生と死者数を減らすことを今後の対策の最大の目標とするよう求めている。

専門家会議は24日の第3回会合で、感染拡大を防ぐための総合的な対策の基本方針について議論した。安倍晋三首相は同日、専門家会議後に首相官邸で加藤勝信厚生労働相らと協議し、基本方針を25日に公表すると決めた。

専門家会議は見解で、すでに国内の複数の地域で誰から感染したか分からない感染例が報告されているとして「国内の感染が急速に拡大しかねない状況にある」と強調。「我々は現在、感染の完全な防御が難しいウイルスと闘っている」と警鐘を鳴らした。

「無症状や軽症の人でも他の人に感染を広げる例がある」とし、せきやくしゃみがなくても至近距離では感染する可能性を否定できないとしている。ウイルス検査を巡っては「すべての人に検査をすることはできない。限られた資源を重症化の恐れがある方に集中させる必要がある」と理解を求めた。

感染を心配した人が医療機関に殺到すれば医療機関が感染を拡大させる場所になりかねないとし、風邪や発熱などの軽い症状が出た場合は外出せずに自宅で療養するよう求めている。

一方、4日以上発熱が続くなど国が示している相談・受診の目安に該当する場合は自治体の「帰国者・接触者相談センター」に連絡するよう呼びかけている。

感染が拡大しやすい状況としては、手が届く距離で対面し、多くの人が一定時間以上の会話をする状況などを例示し「最も懸念されるのはこうした環境で1人から多数に感染する事態」とした。

専門家会議の副座長、尾身茂・地域医療機能推進機構理事長は24日夜、記者会見し「何でも自粛をということではないが、手の届く範囲で飲食する立食パーティーや飲み会などはなるべく避けてほしい」と話した。政府が策定中の基本方針の内容をより丁寧に伝えるため、独自の見解を出すべきだと判断したという。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]