厚労相「流行ピーク抑えたい」 新型肺炎、拡大の移行期

2020/2/23 22:10
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 新型コロナウイルス感染拡大への対策についてパネルで説明する加藤厚労相(23日午後、厚労省)=共同

新型コロナウイルス感染拡大への対策についてパネルで説明する加藤厚労相(23日午後、厚労省)=共同

「流行のピークを引き下げたい」。新型コロナウイルスの感染について、加藤勝信厚生労働相は23日、「国内で感染が拡大している」と状況の変化を指摘し、感染者数の急増を抑えるため集団感染を防ぐ対策を強化することを表明した。23日には北海道などで新たに12人の感染を確認。イベント会場や学校、病院など集団感染の起きやすい現場は警戒を強めている。

各自治体などによると、23日午後9時までに新たに12人の感染が確認された。22日深夜分の2人を含め23日午後9時までに確認されたのは16都道府県の計129人となった。

新型コロナウイルスに関する専門家会議は16日時点の感染状況を「国内発生の早期」との認識を示している。

加藤厚労相は23日午後に開催した政府の対策本部後に開いた記者会見で、今後の患者の増加のイメージ図を示した。「現時点」の状況として、患者数の増加する2つのグラフが分かれる部分を指さして「いま我々が立っているのは枝分かれの時期だ」と説明した。

加藤厚労相は「最近は感染経路が判明していない事例がかなりを占めてきた」としたうえで、「一部地域では患者のクラスター(集団発生)も出ている」として患者が急増する恐れを指摘した。

患者数が急増すると、医療体制を強化しても治療ができない事態に陥る。そのため加藤厚労相は集団感染の防止などに対策を切り替えることで「流行のピークを引き下げたい」と訴えた。流行のピークを抑えられれば、その間に医療体制を強化し、病床不足を防いだりできるとしている。

加藤厚労相は「今が流行のピークで何も手段がない、と考えるのは大きな間違いだ。まだ様々な対策を取り得る段階だと理解してもらうことが大事だ」と強調した。

国内では感染拡大が続いている。北海道などは23日、新たに20~80代の男女9人の感染確認を発表。道内での感染者は26人となり、屋形船の集団感染が起きた東京都(29人)に次いで多い。

4日から11日まで開催された北海道の冬の風物詩「さっぽろ雪まつり」との関わりがある感染者も目立っている。

名古屋高速道路公社は料金収受業務を委託している会社の60代の男性の感染を明らかにした。23日までに料金所6カ所を閉鎖、乗り入れができなくなった。閉鎖は3月上旬まで続く見通し。

インフルエンザと同様、学校では集団感染が起きやすい。石川県では男子中学生の感染が確認された。21日に感染が確認された県職員の50代男性の家族で発熱などの症状はないが、通っている中学校は3月5日まで臨時休校になった。

重症になりやすい高齢者が多い病院や介護施設も警戒を強めている。和歌山県のほか、熊本市内や東京都内で職員の感染が確認され、外来の休診や面会中止の動きも出ている。

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