NZの市長、遺族に初の公式謝罪 2011年地震でビル倒壊
被災地クライストチャーチで 25日には東京でも

2020/2/23 21:05
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【クライストチャーチ=共同】2011年のニュージーランド地震で日本人28人を含む115人が死亡したビル倒壊を巡り、被災地クライストチャーチのダルジール市長が23日、地元で遺族と非公開で面会し、初めて公式に謝罪した。25日には東京で日本の遺族にも謝罪する。

11年の地震では、市中心部のカンタベリーテレビ(CTV)ビルが倒壊、語学学校の日本人留学生28人が亡くなった。設計に欠陥があったCTVビルの建築許可を出したり、前年の地震後に実施したビルの被害調査が不十分だったりした点で、市の対応に問題があったと判明したが、警察は「証拠不十分」として立件を見送った。

刑事責任は追及されなかったが、関係者によるとダルジール氏は「道義的責任」を認め、謝罪の場を設定。犠牲者に哀悼の意を示し、再発防止に向けた市の取り組みなどを説明したという。

地元遺族代表の大学教授マーン・アルカイシ氏(69)は面会後、取材に「謝罪は正しいことだと感じた」と話したが、ビル設計などに携わった関係者の責任追及を引き続き求める意向を示した。

この面会に出席した富山市の堀田めぐみさん(当時19)の父、和夫さん(65)は「長年謝罪を求めてきたので肩の荷が下りたと言えば下りた。文書でなく市長自らの謝罪で人間味を感じた。感謝している」と話した。

ダルジール氏は25日に東京の大使館で日本の遺族と面会、26日には語学研修中の生徒12人が犠牲となった富山市の富山外国語専門学校を訪れる。〔共同〕

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