韓国、警戒レベル最高の「深刻」に 新型肺炎
感染者は602人

2020/2/23 17:35
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週末は観光客でにぎわうソウルの繁華街、明洞も閑散とした(23日)

週末は観光客でにぎわうソウルの繁華街、明洞も閑散とした(23日)

【ソウル=鈴木壮太郎】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は23日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて政府の感染症への警戒レベルを最高水準に引き上げると発表した。「危機警報を最高段階の『深刻』に引き上げ、対応を大幅に強化する」と表明した。

韓国政府によると、23日現在の感染者は602人と、前日比で169人増えた。死者は6人となった。大邱市にある新興宗教団体で発生した集団感染が他の地域に広がっている。

警戒レベルを最高の「深刻」に引き上げたのは、新興宗教団体「新天地イエス教会」の大邱市内の教会で起きた集団感染が、釜山や光州、首都圏にも拡散しているためだ。大邱市などを「感染症特別管理地域」に指定し、医療や防疫の人員を集中投下する。公共交通機関の運行制限も可能になる。

宗教施設は多くの信者が同じ空間で長い時間を過ごすため感染の温床となりやすい。釜山市では別のキリスト教の教会で集団感染が確認された。全国の自治体が新天地教会の施設を一時閉鎖し、信者の全数調査を実施しているが、文氏は「共同体の安全を守るための当然で避けられない措置だ」と語った。

23日は日曜日の礼拝を自主的に中止する教会が相次いだ。ソウルの繁華街、明洞にある教会は礼拝が予定通り行われたが、信徒の数はまばら。入り口では消毒薬が置かれた。ふだんは観光客でごったがえす繁華街も人通りがめっきり減った。

ソウル市中心部の光化門では23日も保守系のキリスト教団体が街頭集会を強行した。感染拡大を警戒するソウル市は集会を禁止しており、聯合ニュースによると、同市はこの宗教団体を警察に告発した。

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