バフェット氏投資会社、手元資金14兆円に 19年末時点

2020/2/23 1:39
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バークシャー・ハザウェイのウォーレン・バフェット会長=ロイター

バークシャー・ハザウェイのウォーレン・バフェット会長=ロイター

【ニューヨーク=宮本岳則】著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイは22日発表した2019年12月期決算で、手元資金が1280億ドル(約14兆2千億円)になったと明らかにした。前の期末比14%増となり、期末ベースで過去最高に膨らんだ。新たな大型買収案件がなく、資金が積み上がった。バフェット氏は「株主への手紙」の中で、自社株買いに前向きな姿勢を強調した。

バークシャーの19年12月期の純利益は前の期比で約20倍の814億ドルとなった。米国では17年12月以降に始まる会計年度から、企業が保有する上場株の評価損益を純利益に反映させる会計基準が適用された。アップルなど多額の上場株を保有するバークシャーは株式相場の動向で損益が振れやすくなる。18年は10~12月期の株安で評価損が一気に膨らみ、年間の利益が押し下げられた。逆に19年12月期は米株高の追い風を受けた。

投資会社バークシャーは自動車保険や鉄道、電力会社など複数の事業会社を傘下に持ち、実態は巨大な「コングロマリット(複合企業)」に近い。国内で事業を展開する企業が多く、米景気拡大の恩恵を受ける。北米鉄道会社のバーリントン・ノーザン・サンタフェを主力とする鉄道事業の19年12月期の純利益は54億ドルとなり、同5%増えた。公益・エネルギー事業も増益を確保した。

バークシャーの課題は積み上がる手元資金の使い道だ。バフェット氏は22日に公開の「株主への手紙」で19年12月期に50億ドルの自社株買いを実施したと明らかにした。ただし、傘下の事業会社が自社株買い総額を上回るキャッシュを生み出し、手元資金が積み上がる構図だ。バフェット氏は大型買収を狙っているが、かねて案件争奪戦による価格高騰を嘆いていた。手紙の中でも「私たちの必須要件を満たす買収機会はめったにない」と述べた。

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