下船の日本人が初感染 新型肺炎、栃木の60代女性

2020/2/22 22:00
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横浜港に停泊するクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」(22日午後)=共同

横浜港に停泊するクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」(22日午後)=共同

新型コロナウイルスの集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」から下船した60代女性が栃木県で発熱してウイルス検査の結果、陽性だったことが22日分かった。下船した日本人乗客が陽性となったのは初めて。厚生労働省が下船した乗客のうち23人を検査していなかったことも判明したが、この女性は含まれないとしている。

県によると、女性は乗船中の14日に検体を採取し、15日に陰性の結果が出た。19日にクルーズ船を下船後、公共交通機関などを利用して栃木県内の自宅に戻り、21日に38.7度の発熱を確認。22日に県内の医療機関で検査した結果、陽性が判明した。

帰宅後は買い物で外出したこともあったが、移動中も含めてマスクを着用していたという。県は濃厚接触者などについて調査している。

国内で確認された感染者数は増え続けており22日に100人を超えた。

クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」を下船した人で、帰国した外国人乗客の感染確認も相次いでいる。オーストラリアでは4人が新たに陽性と判明。イスラエルや米国でも帰国後の乗客から陽性反応が出た。

海外の事例については加藤勝信厚生労働相は22日、(1)日本の検査で陽性と確認済み(2)感染者と同室で濃厚接触者――というケースが多く、本来は下船を認めない乗客だったと説明した。米国で陽性が確認された18人のうち14人は国内でも陽性が確認済みで、イスラエルで陽性が確認された乗客は濃厚接触者だった。

一方、厚生労働省は22日、効果が期待される抗インフルエンザ薬「アビガン」や抗エボラ出血熱薬「レムデシビル」を投与する研究を始めると明らかにした。国立国際医療研究センターを中心に研究班を立ち上げる。

国内で承認済みのアビガンは22日から患者への投与を開始。レムデシビルは未承認薬だが2月中に投与し、3月にも承認に向けた医師主導治験を始める。抗エイズウイルス(HIV)薬「カレトラ」の投与も検討する。

アビガンは新型インフルエンザ対策として国が約200万人分を備蓄している。副作用のリスクがあるため医師の研究として投与を認める。

また韓国政府によると22日に229人の感染を確認、感染者数が433人になった。新興宗教の教会と郊外の病院での集団感染が広がっており、前日から倍増した。

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