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阿部一優勝、土壇場の執念 逆転五輪へ4月に決着

Tokyo2020
2020/2/22 20:30
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代名詞の背負い投げで仕留めたのは初戦のみ。どんな相手も軽々と担ぎ上げてきた姿はない。阿部一が見るものの心に刻みつけたのは、石にかじりついてでも勝ちきる執念の強さだ。

ジョージア選手(左)に一本勝ちで優勝した阿部一二三=共同

ジョージア選手(左)に一本勝ちで優勝した阿部一二三=共同

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「少し引いてしまった」という大会序盤から動きが硬かった。昨年ごろから広く世界に伝わったとみえる、両袖を絞り落とす「阿部封じ」に担ぎ技の好機もつかめない。組みにいく積極性も欠き、多くの試合で指導2つを受けつつ、それでも隅落、大内刈り、移腰と技ありを集めて決勝にたどり着いた。

そのマルグベラシビリとの決勝で、ようやく「吹っ切れた」(井上監督)。前に出て組み際でも担ぎ技をちゅうちょなく仕掛け、苦手意識を口にしたこともある接近戦をいとわない。出足払いで腰を浮かされ、直後には担ぎ技を裏投げで返されあわやの場面。しかし、リスクと隣り合わせの柔道は、大内刈りから切り替えての大腰での一本に結実した。

「自分らしさが出せなかった場面もあったけれど、決めきるところは決められた」と阿部一。代表選考も半ばなら、安定に欠く試合ぶりに首脳陣の渋面も浮かびかねない。しかし、今大会を左膝の故障で欠場した丸山城志郎(ミキハウス)とのマッチレースはもはやそうした理(ことわり)を超えた域にある。「一戦一戦勝ちきる力があるのも証明した」と井上監督も評価した。

いったん丸山が逆転したレースの行方は、「並んだような状況」(井上監督)で最終選考会となる4月の全日本選抜体重別選手権に委ねられる。「直接対決で勝つしかない。次にぶつけるだけ」と阿部一。柔道史上まれに見るドラマの決着が、ひと月半後に訪れる。

(西堀卓司)

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