ニュージーランド地震9年 犠牲者追悼、日本人遺族も

2020/2/22 10:42
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【クライストチャーチ=共同】日本人28人を含む計185人が犠牲となったニュージーランド地震は22日で発生から9年となり、被災地クライストチャーチ市内の国立追悼施設で同日、遺族会などが主催する追悼式典が開かれた。日本人遺族も参列し、地震発生時間の午後0時51分(日本時間午前8時51分)に合わせて黙とうをささげた。

 ニュージーランド地震の追悼式典で献花する(手前右から)鈴木陽子さんの父喜久男さんと母千鶴子さん(22日、クライストチャーチ)=共同

式典でクライストチャーチ市のダルジール市長は「私たちを助けてくれた人たちと亡くなった人たちを思い出すために集まった」とあいさつ。全ての犠牲者の名前が読み上げられた。

地震では日本人28人を含む計115人がクライストチャーチ市中心部のカンタベリーテレビ(CTV)ビルの倒壊で亡くなった。警察はビル設計段階の過失を捜査したが立件を断念。遺族からは設計に欠陥があったビルの建築許可を出すなどした市側の責任を問う声が続いており、ダルジール氏は23日に地元、25日に東京でそれぞれ遺族に謝罪する意向だ。

名古屋市守山区の鈴木陽子さん(当時31)の父、喜久男さん(73)は「市長がどのような言葉で謝罪を伝えてくれるのか、しっかり聞いて帰りたい」とし「娘はニュージーランドに嫁がせたと思っている。これからも年に1回は会いに来たい」と話した。

富山市の堀田めぐみさん(同19)の父、和夫さん(65)は「毎年来ているが、悲しみを新たにしないといけないのがつらい」と打ち明け「今年はこれから市長の謝罪もあり、いろいろ考えさせられ複雑な心境だ」と語った。

国立追悼施設には全犠牲者の名前が大理石に刻まれており、遺族が献花。式典に先立ち、日本人犠牲者らの墓もある共同墓地では遺族らが出席しての慰霊式も開かれた。〔共同〕

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