ヘンリー英王子、「ロイヤル」名称使わず 王室離脱で

【ロンドン=佐竹実】英メディアは21日、英国のヘンリー王子とメーガン妃が、「サセックスロイヤル」の名称を使わないことになったと報じた。王室メンバーから外れる夫妻は、3月末で正式に公務から退く。王室離脱後もロイヤルの名称を使って収入を得れば、国民から批判が出かねないとの懸念が王室側にあったとみられる。
サセックス公爵、公爵夫人の爵位を持つ夫妻は離脱をにらみ、衣服や雑誌、カレンダーなど約100の項目について「サセックスロイヤル」の商標を登録していた。SNS(交流サイト)やウェブサイトにも使っていたが、4月からは違う名前に変えることになる。
王室の知名度を生かし、講演などで収入を得ながら暮らすというのが夫妻の計画だった。王室を離れてもロイヤルという名称を使えるのかどうかについて王室と協議を続けてきたが、夫妻の思惑通りにならなかった。エリザベス女王をはじめとする王室側が、身勝手を許さない姿勢を明確にしたといえる。
もっとも、ロイヤルの名称が使えなくても夫妻の知名度は高く、経済的な自立が困難になったわけではない。元女優であるメーガン妃が米ディズニーと声優の契約をしたとの報道もある。