台湾、日本への渡航警戒レベル上げ方針 米も注意情報

2020/2/21 18:23
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各国・地域が日本への渡航自粛を呼びかけている(横浜市、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」下船後に実施された検査)=ロイター

各国・地域が日本への渡航自粛を呼びかけている(横浜市、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」下船後に実施された検査)=ロイター

新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、各国・地域が日本への渡航自粛や注意喚起をする動きが広がっている。台湾は21日、日本への渡航警戒レベルを引き上げることを明らかにしたほか、米国も注意情報を出した。韓国やタイなども渡航自粛を呼びかけており、観光産業をはじめとした日本の経済活動への打撃が広がるおそれがある。

台湾の陳時中・衛生福利部長(厚生相)は21日、日本への渡航警戒レベルを現地での感染防止策の強化を求める「2」(警戒)に引き上げる方針を示した。13日に最も低い「1」(注意)に指定していた。

陳氏は同日の立法院(国会)での答弁で、日本や韓国への渡航警戒レベルは「(引き上げの)流れが固まっている」と述べた。すでに訪日自粛の動きが出ており、2月から中華航空(チャイナ・エアライン)などで減便が相次ぐ。2019年の台湾からの訪日客は18年比2.8%増の489万人で、中韓に次ぐ3位となっている。

米疾病対策センター(CDC)も19日、日本の渡航に際して注意を呼びかけた。警戒レベルは3段階で最も低い「レベル1」。日本滞在中に病気の人との接触を避けるほか、せっけんで最低20秒間手洗いすることなどを推奨している。CDCは中国本土については「不要な渡航の回避」を求めるレベル3に設定している。

韓国やタイも日本への渡航を自粛するよう呼びかけている。訪日韓国人は19年に558万人で訪日客全体の18%を占める。タイも19年が131万人超と18年比16.5%増えた。

一方、インドネシア保健省は21日、新型コロナウイルスに感染した可能性のある日本人の入国を拒否したと発表した。人数は明らかにしていない。出入国管理を管轄する法務・人権省の関係者などによると、空港での体温検査で発熱の症状があり、検疫所の問診で「感染者に接触した可能性がある」と答えたため、入国を拒否したという。

インドネシアで感染者は出ていないが、感染者が確認された日本や中国、シンガポールなどとの往来が多く、空港での検査を強化している。

茂木敏充外相は21日の閣議後の記者会見で「これまでに確認したところ9カ国の関係当局が日本を含む感染者が所在する国、地域への渡航抑制を呼びかけている」と明らかにした。9カ国はミクロネシア、トンガ、サモア、イスラエル、キリバス、ソロモン諸島、韓国、タイ、ブータンだと説明した。

米国や台湾でも注意喚起されていることも受け「日本の感染防止の徹底や安全性などについて引き続き適宜適切に情報発信、説明をしていきたい」と強調した。

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