仏ADP、インド空港運営会社に1680億円を出資

アジアBiz
2020/2/21 18:15
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インドの航空旅客数は増加が続く(南部チェンナイの空港)

インドの航空旅客数は増加が続く(南部チェンナイの空港)

【ムンバイ=早川麗】仏パリ空港公団(ADP)は20日、インドの空港運営会社の49%に当たる株式を1078億ルピー(約1680億円)で取得すると発表した。インドの経済成長は足元で鈍化しているが、中長期的には航空旅客数や航空貨物の取扱量が増えることは確実視されている。ADPは印企業の株式取得で成長市場に参入し、インド側は資金と技術ノウハウを取り込む狙いだ。

ADPが取得するのは、インド企業のGMRエアポーツの株式。今後のGMRの業績に応じ、ADPが追加で447億ルピーを支払う「アーンアウト」条項も含まれた。GMRはインド首都ニューデリーの空港や南部の大都市ハイデラバードの空港を運営している。さらに、開発中の空港を含めインド国内で3空港、ギリシャとフィリピンの2空港の計7空港を持つ。

ADPはシャルル・ドゴール空港などフランス国内で3空港を運営する。仏国外で運営する空港を含めて年間2億2000万人がADPの空港を利用する。ADPとGMRの利用者の合計は約3億4000万人になる。

インドの2018年度の航空旅客数は国内線と国際線を合わせて約2億400万人と前年度比11%増えた。5年前(13年度)の約2倍に増えた。経済成長に伴い今後も利用者が拡大する見込み。多くの空港は公営だが、印政府が空港の運営権を入札で民間に譲渡する動きが出始め、ビジネスチャンスは広がっている。

ただ旅客数の増加にもかかわらず、価格競争が激しくインドの航空会社の経営は厳しい。19年には民間大手ジェット・エアウェイズが資金難で破綻した。国営エア・インディアも毎年、巨額の赤字を計上している。エア・インディアへの財政支援が政府の負担となっており、政府が同社を民間に売却する計画もある。

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