JUKIやニコンなど3次元計測新興に出資 レーザー活用

2020/2/21 17:43
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ミシン大手のJUKIニコンなどは21日、3D(3次元)の形状測定で独自技術を持つスタートアップ企業、クティア(東京・千代田)と資本業務提携したと発表した。4社が総額17億円を出資する。自動車のエンジン部品などの検査工程で、高精度でチェックできる機器類を製品化する。人手に頼っていた作業を置き換え、性能・品質の向上につなげる。

記者会見に出席したJUKIの石橋次郎常務執行役員(左)、クティアの八木貴郎社長(左から2番目)ら(21日、東京・千代田)

クティアが第三者割当増資を実施し、JUKI、ニコン、双日、INCJ(旧産業革新機構)が2月中にも出資する。具体的な出資比率は非公表。

クティアは2002年に設立した東京工業大学発スタートアップ。「光コム」と呼ばれる特殊なレーザー技術を強みにする。3Dの形状測定技術は複雑なかたちの部品に使われており、非接触で既存技術の5万倍という精度を誇る。

日産自動車など自動車業界向けで採用されている。検査精度に限度があって、燃費性能を上げる妨げとなっていたが、クティアの技術はこうした課題をクリアできるとみている。

JUKIは精度の高い光学カメラ検査装置を第1弾として開発した。これまでシミなどの平面的な不具合、バリや傷など立体的な不具合を一度に検査できなかった。それぞれに対応して、人間が見づらい検査もより高い精度で代替できる。

今後1年以内に製品化し、JUKIは秋田県の工場で検査装置を生産する。同社は工業用ミシン世界最大手だが、最近ではチップマウンター(電子部品実装機)など産業機器分野を強化しており、戦略製品と位置づけて売り込む。

同技術はロボットアームに装着し、検査工程に組み入れることも可能だ。今後、ニコンは金属3Dプリンターでの活用を目指すほか、双日の検査外注事業などの新サービスで採用を見込む。(西岡杏)

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