日本原燃の再処理工場、主要な審査終了 原子力規制委

2020/2/21 16:38
保存
共有
印刷
その他

原子力規制委員会は21日、原子力発電所の使用済み核燃料を再利用する日本原燃の再処理工場(青森県六ケ所村)の審査会合を開き、安全審査の主要な議論を終えた。今後、原燃が出す書類に問題がなければ、規制委は4月以降に事実上の合格証となる審査書案をとりまとめる。

再処理工場は使用済みの燃料からプルトニウムとウランを取り出し、原発で再び使えるようにする。国が資源の有効活用のために進める核燃料サイクル政策の中核を担う施設だ。原燃は2021年度上期の完成を目指している。

11年の東京電力福島第1原発事故の反省を受けてできた新規制基準に基づく規制委の安全審査が14年1月から続いてきた。審査の議論がほぼ終わり、原燃は今後、審査の内容を踏まえた最終書類を提出する。その後、規制委が審査書案のとりまとめに入る。

ただ、書類の内容次第では規制委が再び審査会合を開き、時間がかかる可能性も残る。18年9月にもいったん審査の議論を終えたが、その後、書類の不備や審査に不十分な点が見つかり、審査が再開された経緯がある。通常の原発と違い、再処理工場は日本に唯一の施設で規制委は「前例がなく、大きな判断になる」(更田豊志委員長)として慎重に審査してきた。

もともと再処理工場は1997年の完成を目指していたが、トラブルなどで20回以上延期した経緯がある。その影響で、全国の原発では使用済みの燃料がたまり続けている。

電子版の記事が今なら2カ月無料

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]