都主催の屋内イベント、原則中止へ 3月中旬まで
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて東京都は21日、3月中旬まで都が主催する大規模な屋内イベントを原則として延期または中止すると発表した。食事を提供するイベントは、屋外であっても延期や中止とする。
入学試験や卒業式など、この期間内に実施する必要があり、実施日の変更が難しい場合は、手洗いやアルコール消毒といった感染防止対策をとった上で実施する。
大規模な屋内行事や食事を伴う行事以外については、規模や参加者同士の距離、参加者の年齢なども含めた感染リスクを改めて評価して実施を検討する。
都は同日、都庁職員約1万人を対象に4月から週2回以上のテレワークを実施することも発表した。時差出勤の取り組みとあわせて通勤時などの混雑状況を改善し、感染拡大を防ぎたい考えだ。
都感染症対策本部会議で21日、小池百合子知事は「現在は感染拡大を防ぐための重要な局面にある」と述べ、22日から3月15日までの3週間、対策を強化すると表明した。
都では1月中旬に都内で開催された屋形船での新年会からタクシー運転手の男性やその関係者に感染が広がり、男性の濃厚接触者約190人のうち12人の感染が確認された。これまで都内で確認された感染者は25人。