未来面「あたらしい時代です。」

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三井住友海上火災保険・原典之社長の講評

2020/2/25 2:00
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「デジタル時代に損害保険会社に期待される役割は?」という問いかけに対し、多数のご提案をいただき、ありがとうございました。現代の社会が直面しているリスクだけでなく、今後の社会の発展に伴って生じると思われる新しいリスクへの対応についても、読者の皆さんから多くの気づきをいただきました。

原典之 三井住友海上火災保険社長

原典之 三井住友海上火災保険社長

「商品選びはお任せ」は、デジタルデバイスの普及によって新たに得られる詳細な個人データに着目し、保険契約者にオーダーメード型の補償を提供するというアイデアでした。多様なデータを分析することで、新たなリスクの発見や、一人ひとりに最適な補償を提供することも可能になるでしょう。

「貴重なデータ守る」は、デジタル化の急速な進展に伴い、最近クローズアップされているデータの重要性に着目したアイデアでした。データの消失による経済的な損失にとどまらず、データそのものに対する補償や安心の提供といった観点を組み込んだ保険は、企業にとっても今後ニーズが増してくる分野だと思います。

3つ目の「介護者負担減らす」は、日本が直面している社会的な課題に対応するアイデアでした。ビッグデータを活用することで、介護を受ける方へのサポートにとどまらず、介護する方の負担も軽減していく。こうした観点は今後の日本が持続可能な社会であり続けるためにも必要不可欠なものです。

デジタル化の進展により、これまで暗黙知とされていた情報も、ビッグデータとして活用することができるようになります。私からも提案させていただいたように、今後は事故や災害が発生する前段階の防災や減災などの取り組みや、未知のリスクへの対応といった社会的な課題の解決に向け、損害保険ビジネスをさらに進化させていきたいと考えています。

◇――――――――◇

データの世紀。それは損保会社にとって新たな挑戦の時代を意味するのではないでしょうか。データを使ってリスク量を精緻に分析したり、一人ひとりのニーズに合う保険を売り出したりする傍らで、個人情報や企業が持つ大切なデータをサイバーテロから守る保険も開発する。

読者の方から寄せられたアイデアは挑戦への貴重なヒント。データを生かすのか、守るのか。さじ加減一つで豊かな暮らしの実現やイノベーションの発展を左右しかねない役割を担う損保会社の覚悟を見守りたいと思います。(編集委員 小栗太)

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