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高まるパッシブファンドの存在感(海外投信事情)

2020/2/26 12:00
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英国の投資信託市場でパッシブ運用型ファンドの存在感が高まっている。英国投資協会(IA)によると、株価指数などへの連動を目指すパッシブファンドへの資金流入額が2019年に過去最高を記録した。世界的にコストの安い指数連動型商品に投資資金が集まる傾向があるが、英国も例外ではないようだ。

■パッシブファンドに過去最高の資金流入

IAによると、パッシブファンドは19年に181億ポンド(約2兆6000億円)の資金流入超となった。株式ファンドへの流入が過半を占め、18年の約90億ポンドと比べ倍増した。

資産運用残高も19年末時点で2300億ポンドと、18年末比で約3割増えた。英ファンド全体の資産運用残高(約1兆3000億ポンド、19年末時点)に占める割合は17.8%となり、過去5年で7.3ポイント上昇した。

■著名アクティブファンド、成績不振で運用停止

パッシブファンド人気の一因は、アクティブ(積極運用)ファンドが手数料に見合ったパフォーマンスを上げられていないことだ。英国では昨年6月、著名ファンドマネジャー、ニール・ウッドフォード氏が英国株を中心に投資する旗艦ファンドについて、成績不振を理由に運用を停止したことが話題になった。

一方、世界的な金融緩和などで主要株価指数は上昇基調となり、「低コスト・高リターン」を実現したパッシブファンドは英個人投資家の資金を呼び込んだ。上場投資信託(ETF)などの普及・拡大が続く中、今後もパッシブファンドを選好する投資家は増えるとの見方が多い。

■英アクティブ運用会社、M&Aの動きも

こうした中、アクティブ運用を主力とする資産運用会社には、M&A(合併・買収)により規模拡大とコスト削減で競争力を維持しようとする動きが出ている。英資産運用大手ジュピター・ファンドマネジメントは17日、同業のメリアン・グローバル・インベスターズを買収すると発表した。合併により運用資産額は650億ポンド超に拡大し、英国で2位のリテール向け資産運用会社になる。

17日の英株式市場では「合併は顧客にも株主にも利益をもたらす」(英CMCマーケッツ)と好感され、ジュピター株は一時10%上昇した。ところが、翌日の株価は終値ベースで5%強の急落。先行きも「パッシブ選好」の流れが続くことを示唆しているような値動きとなった。

(QUICK資産運用研究所ロンドン 荒木朋)

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