利用者が空間カスタマイズ 竹中工務店のデジタル活用

BP速報
2020/2/21 12:49
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講演する竹中工務店東京本店設計部の花岡郁哉氏

講演する竹中工務店東京本店設計部の花岡郁哉氏

日経クロステック

竹中工務店東京本店設計部の花岡郁哉氏が、19日に都内で開かれた「東京デジタルイノベーション2020」(日経BP主催)で講演し、同社とメルセデス・ベンツ日本が東京・六本木に完成させたショールーム「EQ House(イーキューハウス)」の事例を基に、デジタル技術を活用した建物の在り方について語った。

EQ Houseの外観(撮影:日経アーキテクチュア)

EQ Houseの外観(撮影:日経アーキテクチュア)

「現代では、例えばSNS(交流サイト)のように、人が情報をカスタマイズしてシェアする面白さが生活に浸透している。これからの建物も、利用者がカスタマイズできるものになるだろう。カスタマイズされた空間に人を呼んでシェアするという体験が生まれる」。花岡氏は、建築の未来をこう予測する。

そのうえで花岡氏は、建物のつくり手側の姿勢も変化する必要性があるとして、こう説いた。「これまでは建物を発注者に引き渡して終わりだった。これからは、利用者が建物を使いながらカスタマイズできるように設計しておかないといけない」

EQ Houseでは、未来のライフスタイルを提案。成長する、生き物のような建物をコンセプトに、利用者が自らの好みに合わせてカスタマイズできる空間を設計した。

例えば、建物の利用者が装着したスマートウオッチに好みの明るさなどを登録すると、この情報を建物に搭載したシステムが学習。利用者の好みに合わせて照明などの設備を制御する。このほか、画像認識の技術を使い、空間の様子を変化させる仕組みも導入。まぶしく感じた人が手を上げると、人の姿勢を感知しガラスが曇るように制御する。

花岡氏は、「建物の(あらゆるモノがネットにつながる)IoT化が進んだときに、単に機器同士がつながるだけでなく、空間のデザインにIoTの機能を溶け込ませていかないといけない」と強調し、業界を超えたコラボレーションを呼びかけた。

(日経クロステック/日経アーキテクチュア 石戸拓朗)

[日経クロステック 2020年2月20日掲載]

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