治療薬の暫定結果、3週間以内に判明 新型肺炎でWHO

2020/2/21 4:02
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【ジュネーブ=細川倫太郎】世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は20日、記者会見し、新型コロナウイルスの治療薬の臨床研究の暫定結果が3週間以内に判明すると述べた。WHOを中心とした研究開発チームが抗エイズウイルス(HIV)薬と、別の抗ウイルス薬を試験しているという。効果が見られれば治療が大きく前進する可能性がある。

WHOは各国の専門家と連携し、治療薬の開発に取り組んでいる。テドロス氏によると、研究開発チームは抗HIV薬「ロピナビル」と「リトナビル」を組み合わせたものと、抗ウイルス薬「レムデシビル」を試している。2月2日には、タイ保健省がこの抗HIV薬の組み合わせとインフルエンザ薬を併用して重症患者に投与したら、症状が劇的に改善したと発表している。

WHOは週2回、中国で患者治療にあたる臨床の専門家と電話会議をし、患者の状況や治療法について情報共有を図っている。臨床医がオンラインで匿名の患者の情報を共有できるシステムも構築した。現時点で正式に有効と確認された治療薬やワクチンはまだない。

テドロス氏は新型コロナウイルスの感染は中国以外ではまだ限定的だが、「これは長くは続かないかもしれない」と警鐘を鳴らした。日本に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」では感染者数が大きく増えたほか、韓国でも急速に感染が広がっている。

ダイヤモンド・プリンセスではウイルスの潜伏期間を考慮して14日間、船内に乗客をとどめたことに対して批判の声も出ている。ただ、WHOは「ウイルスを封じ込めるための措置だった」として、日本の対応に理解を示した。

テドロス氏は医療関係者にマスクや防護服がいき渡っていないとし、製造業者に協力を依頼する手紙を書いたとも話した。

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