「船内感染を抑制」感染研が説明 クルーズ船の対応で
国立感染症研究所は20日、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の新型コロナウイルスの集団感染について「乗客を個室で管理した後、発症者が減少した」との分析結果を明らかにした。5日以降、乗客を船内待機させたことで、感染を抑えられたとみている。
19日までに感染が確認された621人のうち、発症日が分かる197人を分析。グラフのみを公表し、数値は明かさなかった。乗客に限ると1月下旬の発症者は1日数人だったが、2月以降、徐々に増加。ピークの7日には約30人弱が発症し、その後、減少に転じた。一方、乗員は6日から発症者が出始め、11~13日にピークとなった。
感染研の鈴木基疫学センター長は「無症状を分析できていないが、明らかに乗客の発症が減っており、船内感染を抑えられた」と話している。

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