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ホンダ、10代目「アコード」 若い世代への訴求カギ

ホンダは21日、ハイブリッド車(HV)の主力セダン「アコード」の新型車を日本で発売する。プラットフォームを見直して軽量化や走行安定性を高めた。グローバル生産を効率化する流れで、日本からタイ生産に切り替えた。米国や中国で人気を得ているモデルだが、日本はセダン市場は縮小している。若い世代を中心に新たなユーザーへの訴求力が問われる。

「国内のセダン市場に新しい風を吹き込みたい」。ホンダの寺谷公良・日本本部長は20日開いた製品発表会で話した。7年ぶりのフルモデルチェンジとなる10代目は、プラットフォーム(車台)の構造を見直した。車両重量を約50キロ軽くし重心高も約15ミリ低くした。走行安定性や乗り心地などを高めた。

価格は465万円。2つのモーターを使ったホンダ独自のハイブリッド車(HV)システムを搭載し、安全運転支援システム「ホンダセンシング」も備える。5つの色をそろえ、国内で年3600台の販売を見込む。

ホンダを代表する上級セダン「アコード」は初代モデルを1976年に発売した。トヨタ自動車の「カムリ」や日産自動車の「アルティマ」と並んで世界でも認知度が高い。

競合車ではセダン離れもあって、名車として知られる定番ブランドが消えつつある。ホンダの「アコード」は全面改良を途切らせず、40年以上販売し、国内での累計販売台数は約230万台を誇る。これは小型車「フィット」に次ぐ規模だ。

ただ、日本に先駆けて新型車を発売した米国や中国で人気を獲得しているものの、国内ではセダン市場の縮小の逆風が強く、アコードの販売は伸び悩んでいる。中国で2019年に初めて20万台を超えたが、日本では約1千台にとどまった。寺谷氏は「寂しい数字だ」と話し、乗り換えが期待できる従来の顧客に加えて、若い世代にSNS(交流サイト)などを使って訴求を図っていく。

新型車は生産も見直した。これまで日本では狭山工場(埼玉県狭山市)で製造していたが、10代目はタイのアユタヤ工場で組み立てる。「タイで集中して輸入した方がグローバルでの生産効率が高い」(寺谷氏)とし、品質面は日本と遜色がないと自負する。

多目的スポーツ車(SUV)などに支持が集まるなか、セダン人気をどう高めていくのか。認知度が拡大しつつあるサブスクリプション(定額制)サービスの活用なども検討課題だ。新型「アコード」の製品力は群を抜くだけに、知恵の出しどころとなる。(原欣宏)

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