円が111円台に急落 米景気の底堅さでドル買い進行

2020/2/20 10:40
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円相場が急落している。19日のニューヨーク外国為替市場で、一時1ドル=111円59銭と2019年5月以来9カ月ぶりの円安水準をつけた。米景気の底堅さや新型肺炎による経済への影響が限定的との見方からドル買いが進んだ。20日の東京市場でも円安・ドル高の基調が続いている。日経平均株価は大幅続伸し、上げ幅は400円を超える場面もあった。

20日午前の東京外国為替市場は一時111円30銭をつけ、19日より1円以上の円安・ドル高で推移している。20日の東京株式市場でも円安を受けて輸出企業の業績不安がいったん後退し、買いが優勢となっている。

円が売られ、ドル高になっている要因は米景気の底堅さだ。19日発表の1月の米住宅着工件数が市場予想を上回った。個人消費や雇用統計などの指標も堅調だったこともあり、米景気の相対的な強さが意識されてドルが買われやすくなっている。米長期金利は先進国の中で高く、金利差の面でも世界の投資資金を引き付けている。

三菱UFJ銀行の内田稔氏はドル高について「日本やユーロ圏は、新型肺炎の感染拡大で打撃を受ける中国経済の影響が避けられないなか、米国は金融緩和の下支えで株高が続き、相対的な米経済の強さが際立っている」と分析する。先行きについては「110円を突破する円高局面は遠のき、今後1カ月は19年4月につけた112円40銭の円安・ドル高水準も視野に入ってくる」とみる。

クレディ・アグリコル銀行の斎藤裕司氏は「今年の最安値だった110円29銭を抜けた後はストップロス(損失限定)の円売り・ドル買いが膨らんだ」と話す。中国政府による企業支援策を巡る報道や中国で感染者数の増加ペースが鈍化しているとの受け止めなども支えとなり、円安・ドル高が進んだと指摘する。

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