映画パラサイト監督「格差の現実を率直に描いた」

2020/2/19 22:25
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【ソウル=細川幸太郎】米映画界の祭典、アカデミー賞で作品賞を含む4冠を獲得した韓国映画「パラサイト 半地下の家族」の奉俊昊(ポン・ジュノ)監督が19日、ソウル市内で記者会見を開いた。同監督は「甘い装飾をせず、貧富格差の現実を率直に描いたことで爆発力を持てた。現代社会に生きる世界の人々が呼応してくれた」と受賞の喜びを語った。

ソウル市内で記者会見する韓国映画「パラサイト 半地下の家族」のポン・ジュノ監督(19日)=共同

映画パラサイトは、ソウル市内で半地下の住宅に暮らす4人全員が無職の貧しい一家が、高台の豪邸に住むIT(情報技術)企業社長の裕福な家庭に"寄生"していく物語。富裕層と貧困層の所得格差が固定化する現代韓国の格差社会を描いた悲喜劇だ。

9日のアカデミー賞授賞式では、外国語(非英語)映画として初めて最高賞の作品賞に選ばれたほか、監督賞や脚本賞、国際映画賞の最多4部門を受賞した。日本でも公開中で、現在世界64カ国で上映することが決まっているという。

ポン・ジュノ監督は「我々が生きている時代を赤裸々に描いた。それに韓国で1000万人以上、そして日本や英国、フランス、ベトナムなど全世界で観客が呼応してくれた」と話した。次回作については「パラサイトも普段通り平常心を保ちながら撮った。次回作も普段通り準備していく」と、同監督らしく淡々と語った。

ソウル市中心部のホテルで開かれた記者会見には約500人の報道陣が詰め掛け、ポン・ジュノ監督のほか出演者と制作陣の計12人が登壇した。同監督は「映画の告知キャンペーンでインタビューを600回、観客との対話イベントを100回以上やった。鼻血が出るほどの大変な仕事だった」と裏話を語り笑いを誘っていた。

同監督は2003年公開の出世作「殺人の追憶」で頭角を現し、その後も「グエムル 漢江の怪物」や「オクジャ/okja」といったヒット作を手掛けてきた。

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