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タニタ、体組成計の計測技術の標準化へ他社連携

タニタとエー・アンド・デイは共同で体組成計のアルゴリズム標準化を進める

健康機器大手のタニタ(東京・板橋)が体組成計の「業界標準」づくりに動き出した。計測・計量機器大手のエー・アンド・デイと提携し、筋肉量や体脂肪率などを算出する独自のアルゴリズム(計算手法)を提供する。同社の手法を共有する仲間を増やし、同業他社に対する競争力を高める狙いだ。両社は海外販売でも協力していく。

タニタの体組成計は足裏などから微弱な電流を流し、抵抗値を測る。これと体重や性別、年齢などの情報を組み合わせ、筋肉量や体脂肪率などを算出する仕組みだ。同社はこのアルゴリズムを確立するにあたり、国内外の男女1万5000人以上のデータを集めた。

これまで異なるメーカーの体組成計を使うと、1人の人間でも体脂肪率などの数値にばらつきが出ることが課題だった。海外企業も含めてアルゴリズムを共通化することを目指している。

東京都内で開いた記者会見で、谷田千里社長は「体組成計のユーザーファーストで企業秘密だった技術を他社にも提供し、消費者の利便性を高める」と意欲を示した。

タニタはOEM(相手先ブランドによる生産)でエー・アンド・デイに独自アルゴリズムを搭載した「身長計付体組成計」を供給する。3月に発売する予定だ。エー・アンド・デイは今夏にタニタの技術を搭載した通信機能付きの家庭用体組成計も売り出す見通し。

エー・アンド・デイは家庭用血圧計のシェアで世界2位グループにつけており、世界80カ国で販売している。特にロシアや北米などでシェアが高い。谷田社長は「エー・アンド・デイの販路も生かし、年内にも新製品を発売したい」と述べた。

ヘルスケア産業の国内市場規模は2025年に約33兆円まで成長するとの予測もある。両社の強みを生かして開発スピードを高め、異業種の参入が相次ぐ激戦の市場で勝ち抜く構えだ。

タニタは1992年に乗るだけで測れる体脂肪計を世界で初めて発売した体組成計の老舗だ。体組成計は世界全体でみて日本が開発で先行している。技術面での優位を海外市場での営業実績につなげることが今後の課題となる。(松冨千紘)

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