クルーズ船乗客下船開始 専門家「船内の対策不十分」

2020/2/19 11:44
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横浜港で検疫中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で19日、検査で新型コロナウイルス陰性が確認された乗客の下船が始まった。感染者や急病で搬送された乗客らを除き、本格的な下船は横浜港に到着した3日以来、16日ぶり。19日は約500人が下船し、21日までに対象者全員が下船する。

一方、18日に同船に災害派遣医療チーム(DMAT)として船内に入った神戸大の岩田健太郎教授(感染症内科)は同日夜、動画投稿サイト「ユーチューブ」で「安全と安全ではないところの区別ができていない」と話し、船内の感染対策が不十分である可能性を指摘した。

同船では集団感染が発生し、これまでに延べ542人の感染が確認されている。検疫は3日夜に始まり、厚生労働省は感染予防策を強化した5日から起算して14日間、経過観察のため船内にとどまるよう求めていた。

下船する乗客はすべてウイルス検査で陰性が確認されており、厚労省は下船する人には検査結果を記載した「上陸許可証」を発行する。バスで最寄り駅まで搬送した後は公共交通機関で帰宅してもらい、外出制限などは求めない。

同省は検査能力の限界などから当初、発熱などの症状がある人や、その濃厚接触者に限ってウイルス検査を実施。ところが想定を上回る感染者が見つかり、船内待機の長期化で体調を崩す乗客らが相次いだこともあり、乗客全員を検査する方針に転換した。

船には当初56の国・地域の乗客2666人、乗員1045人の計3711人が乗っており、高齢者も多い。米国がチャーター機で米国人乗客を帰国させたほか、各国も自国民の帰国支援を進めている。同省は今後、乗員の下船も運航会社と調整する。

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