NY連銀製造業指数、9カ月ぶり高水準
【ニューヨーク=後藤達也】ニューヨーク連邦準備銀行が発表した2月の製造業景況感指数は12.9となり、1月より8.1ポイント改善した。2019年5月以来、約9カ月ぶりの高水準で、市場予想(4程度)も上回った。上昇幅は7カ月ぶりの大きさだった。米中対立が和らぎ、企業の心理が改善に向かっている。

項目別で特に伸びが高かったのが「新規受注」で15.5ポイント改善し、22.1となった。出荷や在庫も10ポイント以上伸びており、生産活動が活発化していることを示した。一方、今後半年間の景況感の見通しは1月調査と比べ0.7ポイント低い23.6になった。
この調査は管轄区内の約200の製造業者を対象としている。指数は「前の月に比べ改善した」との回答比率から「悪化した」の比率を差し引いて算出している。
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