大阪府主催イベント、原則中止・延期 新型肺炎拡大で
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、大阪府は18日、対策本部会議を開き、2月20日から3月20日までに予定している府主催のイベントの原則中止や延期を決めた。対象は不特定多数の参加するイベントなどで、詳細は19日にも公表する。18日午前までに確認された府内の感染者は1人だが、吉村洋文知事は「感染力が強い。急激な感染拡大を抑えたい」と説明した。
府などでつくる実行委員会が主催する3月15日の1970年大阪万博の50周年記念式典も中止を検討する。一方、府立学校の卒業式など中止や延期が難しい式典や講習会などは個別に判断するという。また、府職員は近く、通常より通勤時間を遅らせる時差通勤を1カ月間を目安に行う。
府内の企業や事業者、全市町村に対して時差通勤の実施や主催イベントの中止、延期を要請する。大阪市の松井一郎市長は18日、記者団の取材に「府と足並みをそろえたい」と述べ、府の方針に合わせる考えを示した。