武田、問われるシャイアー統合効果 中外と首位争い
証券部 坂部能生
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武田薬品工業と中外製薬が国内製薬の時価総額トップを巡って競っている。武田がシャイアーを買収した直後の昨年1月には3.5兆円程度あった時価総額の差が、今月に入り数百億円にまで縮小し、中外薬が逆転を伺う位置に迫ってきた。逃げる武田はシャイアーとの統合によるコスト削減効果を市場にアピールしてきた。だが2021年3月期の業績に市場の関心が移る中、コスト効果以上に新薬開発などの成長力を示していく必要がある。
この1年間で両社の時...
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