春の通勤にほしい 実用的な最新スポーツ自転車6選

今回は春からの新生活を見据え、通勤や通学で活躍できるスポーツ自転車を紹介しよう。スポーツ自転車らしい軽快な走行性能を確保しつつ、優れた実用性や乗り心地、コストパフォーマンスを実現した6台を2020年モデルからピックアップした。
●リーズナブルな価格で装備が充実

「LOG(ログ)」は自転車小売り大手の「サイクルベースあさひ」がアウトドアシーンを想定して新たに立ち上げたブランド。アドベンチャー27.5はキャンプツーリングに対応できるよう専用設計のリアキャリアと、安定感の高いセンタースタンドを標準装備した中核モデル。
リアキャリアに自転車用サイドバッグやバスケットなどを装着すれば、遊びから通勤や日々の買い物といった用途まで幅広い用途をこなせる。
近年のトレンドにならってマウンテンバイクのような太目のタイヤと機械式ディスクブレーキが採用されているので、雨天でも安心して走れる。全国に約500店舗を展開するあさひのオリジナルモデルならではのバーゲンプライスがうれしい。
フレーム:アルミ
フォーク:スチール
変速機:シマノ・ターニー 1×8速
タイヤサイズ:27.5x2.10
サイズ:410mm、460mm
●高い実用性と優しい乗り心地

ニカシオ・カスタムSEはマウンテンバイクを得意とするマリンバイクスの「シティーコミューター」。堅牢なクロモリ製フレーム&フォークにスキンサイドタイヤを組み合わせたクラシックさが特徴だ。
リアキャリアに加え、木目の天板を採用した前カゴを標準装備することで、スタイリッシュさを損ねることなく実用性をさらにアップさせている。上体が起き気味の乗車姿勢や、優しい乗り心地の幅広タイヤは、あまりペースを上げずのんびりと走るのが楽しい。
フレーム:クロモリ
フォーク:クロモリ
変速機:シマノ・アルタス 1×8速
タイヤサイズ:650x47C
サイズ:500mm、520mm、540mm、560mm
●太いタイヤの採用で快適に乗れる小径車

コンパクトな小径車は駐輪スペースが限られる都市生活者にぴったりの自転車だが、段差や荒れた路面などではどうしても乗り心地が悪くなるのが弱点だ。グレイシアはBMX用の太い20インチタイヤを採用することでその弱点を解消したモデル。
空気圧を高めに入れれば加速が軽快になり、低目に入れれば衝撃吸収性が高まって荒れた路面でも快適に走行できる。乗り降りしやすいフレーム形状やスマートフォンホルダーが標準装備されるなど、シティーユースに適したパッケージも魅力だ。今春限定で「マットディープブルー」「マットミント」「マットカーキ」の3色が追加された。
フレーム:アルミ
フォーク:アルミ
変速機:シマノ・アルタス 1×8速
タイヤサイズ:20x1.95
サイズ:20インチ(適応身長145~175cm)
●定番クロスバイクのディスクブレーキ付き

ジャイアントのエスケープ R3と言えば長年クロスバイクのベストセラーとして君臨する定番中の定番モデルだが、20年モデルからは新たにディスクブレーキ仕様が加わった。
ディスクブレーキのメリットは小さな握力で作動させられ、雨天でも安定した制動力を発揮できるところ。19年モデルのエスケープ R3より少し太めの新型タイヤも採用され、より幅広いシチュエーションをより快適に走れるように進化している。
フレーム:アルミ
フォーク:アルミ
変速機:シマノ・アルタス 3×8速
タイヤサイズ:700x30C
サイズ:430mm、465mm、500mm
●MTB譲りのタフで独創的なフレーム

バッドボーイ3は「レフティ」と呼ばれる片持ち式のフロントフォークやマットブラックに統一された車体カラーなど、スタイリッシュなルックスが強い支持を得ているモデル。
マウンテンバイク(MTB)譲りのタフなフレームに太めのタイヤと油圧ディスクブレーキを組み合わせ、段差への乗り上げや荒れた舗装路での快適性を確保する。トップチューブ(フレームの上辺)には木などに立てかけた際の傷付きを防止するバンパーも装着されている。
フレーム:アルミ
フォーク:アルミ
変速機:シマノ・アルタス 2×8速
タイヤサイズ:650x40C
サイズ:SM、MD、LG、XL
●昔ながらの旅行用自転車をモチーフ

PRMはコートなどのトラッドな服装とマッチするモデル。クロモリ製のフレーム&フォークやメッキされた泥除けなど、昔ながらの旅行用自転車をモチーフにした。前傾の緩いポジションを可能にするプロムナードハンドルやハブダイナモ、両足センタースタンド、チェーンカバーなどを採用。より街乗りを気軽に楽しめる仕様になっている。
フレーム:クロモリ
フォーク:クロモリ
変速機:シマノ・アルタス 1×8速
タイヤサイズ:700x35C
サイズ:500mm、540mm
(ライター 佐藤旅宇)
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