被災地の子どもに遊び場を 米国人少女が寄付、石巻

2020/2/18 11:27
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東日本大震災で大きな被害に遭った宮城県石巻市の公園に、米国人の寄付で設置された遊具がある。震災当時7歳だった米オハイオ州のミヤ・ムーアさん(16)が、祖母の国・日本の年代の近い子どもたちに遊び場を提供したいとの思いから寄付を呼び掛けた。市の担当者は「遊具設置を契機に花壇の植栽活動なども活発になった」と評価している。

東日本大震災で被害を受けた公園に遊具を寄付したミヤ・ムーアさん(左)と母のエミコさん(宮城県石巻市)=共同

複数の滑り台を組み合わせた大型遊具を2014年5月、同市松並2にある津波で被災した「松並公園」に設置した。64歳で死去した母方の祖母、米本寿美子さんが同市出身で公園近くに住んでいたという。

震災当時、ミヤさんはテレビで惨状を知り母のエミコさん(55)に「募金活動をしたい」と申し出た。また被災者を応援する意味で「GAMAN」と記したリストバンドをデザインし、業者に発注。周囲の協力を得て集めた寄付と合わせ計約2万5千ドルが集まり、東京のNPO法人の仲介で遊具設置が実現した。

ミヤさんは昨年7月、エミコさんと石巻市を訪れた。公園には遊具の他にベンチや花壇も整備され、復興の歩みを実感した。「子どもだけでなく、地域のみんなを癒やす場所になってほしい」

市の担当者は「コミュニティーの形成に役立っている」と評価する。この地域で町内会長を務める水野隆雄さん(72)も、演奏会の開催などで公園をより活用したい考えだ。「自然に人が集まる場所になったらいい」と願っている。

〔共同〕

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