新型肺炎、中国本土の死者1868人に
【広州=比奈田悠佑】中国の湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎で、中国本土の死者数は18日午前0時(日本時間同1時)時点で1868人と前日から98人増えた。累計の感染者数は7万2436人と、1886人増加した。国家衛生健康委員会が18日発表した。

治癒した人や亡くなった人を除いた現時点での感染者は5万8016人いる。そのうち1万1741人が重症で、前日から1097人増えた。感染が最も深刻な湖北省を中心に、医療現場は診察と治療に依然として追われている。
新型肺炎の脅威が続くなか、中国では政治や経済の重要イベントに影響が出ている。3月5日に開幕する予定だった全国人民代表大会(全人代、国会に相当)は延期する見通しになった。4月21日から開催予定だった世界最大級の自動車展示会、北京国際自動車ショーも延期することが決まった。人が多く集まる大規模な会議や展示は実施できない状態が続きそうだ。
一方で多くの省や直轄市では企業活動が再開、一部の人たちは出勤を始めている。当局は企業の操業再開に伴い公共交通機関や職場、飲食店でウイルスが拡散することを警戒しており、衛生環境の整備を強く呼びかけている。

新型コロナウイルスの関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。
■ワクチン・治療薬 ■国内 ■海外 ■感染状況 ■論文・調査 ■Nikkei Asia
-
【よく読まれている記事】
- 新型コロナウイルスは体内にいつまで残るのか
- 「コロナに決してかからない人」はいるのか?