タイ5G電波競売、最大手AISが先行

2020/2/17 16:14
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【バンコク=岸本まりみ】タイで16日に実施された次世代通信規格「5G」向けの電波オークションで、通信最大手のアドバンスト・インフォ・サービス(AIS)が最も大きい帯域幅を確保した。5Gサービスで他社に先行し、競争の激化するタイ市場でシェア拡大を狙う。

5G向け電波競売に臨むタイの通信大手の幹部(16日、バンコク)

競売は16日朝から始まり、5時間半ほどで終了した。落札額の合計は1005億バーツ(約3517億円)に上った。タイの通信大手5社がそれぞれ電波枠を獲得した。

最も多くのライセンスを確保したのはAIS(23枠)で、CP系の通信2位トゥルー・コーポレーション(17枠)が続いた。業績が伸び悩むノルウェーの通信大手テレノール系のトータル・アクセス・コミュニケーション(dtac)は2枠を確保した。年内に合併予定のタイ国営通信会社TOTとCATテレコムは計6枠を獲得した。契約期間はいずれも15年間。

56に分割されたライセンスのうち、48に買い手がついた。競売にかけられた4つの周波数帯の中で、3社が競り合った700メガ(メガは100万)ヘルツ帯のライセンスは最低入札額の2倍近くまで価格が高騰した。最低入札価格が124億8600万バーツと最も高かった1800メガヘルツ帯には応札がなかった。

タイ政府は、7月にも5G通信を商用化する目標を掲げる。これに先駆けてタイ国家放送通信委員会(NBTC)は2月末にも5G向けの通信機器の輸入を許可する考えだ。NBTCのタコーン事務局長は日本経済新聞社の取材に対し「華為技術(ファーウェイ)を含め、すべての事業者にオープンな姿勢は変わらない」と述べ、同社製品を排除しない考えを示した。

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