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「西武の松坂」輝きをもう一度 14年ぶり古巣復帰

2020/2/17 11:46
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その表情は生き生きとしている。14年ぶりに西武に復帰した松坂大輔。プロ生活をスタートさせた原点で迎える22年目のシーズンを前にした春季キャンプで39歳のベテランは笑顔も見せながら、一回り以上年下の後輩たちとともに汗を流している。

ブルペンで投げ込む西武・松坂=共同

ブルペンで投げ込む西武・松坂=共同

「米大リーグに行くとき、戻ってくるとしたらライオンズだと漠然と思っていた」と話した愛着のある古巣。すでに米国へ渡る前に同僚だった現役投手はいないが、西口文也投手コーチをはじめ、首脳陣やスタッフには見知った顔が多い。それが、ほどよい緊張感を伴った居心地の良さにつながっているようだ。

気持ちの余裕があるからだろう。調整もここ数年になく順調に見える。「自主トレでもそれなりに投げてきた」という右腕が初めてブルペンに入ったのは3日。捕手を立たせたまま、背番号と同じ16球を投げた。力加減は6割ほどの確認程度の投球だったが、6日は片膝をついた捕手に16球投げるなど計47球を投じた。

球団発表で9500人のファンが訪れた第2クール最終日の9日には捕手を座らせ、変化球も含めて93球を投げ込んだ。実戦を意識し、一球一球の感触を確認しながらの投球を終えると、ブルペンを見つめた観客から拍手が湧き起こった。

西武のユニホーム姿の松坂を一目見ようと集まるファン。2日には自らの提案で急きょサイン会を開き、30分以上にわたってペンを走らせた。新しい背番号の「16」に慣れておらず、うっかり「18」を書き込んで苦笑いを浮かべることもあった。

ただ、ファンの期待とは裏腹に2015年にソフトバンク入りして日本球界に復帰してからは故障に悩まされてきた。3年間在籍したソフトバンクではわずか1試合の登板。移籍した中日では18年に6勝(4敗)をあげたものの、昨季はキャンプ中にファンと接触して右肩を痛めた影響もあって、2試合の登板(0勝1敗)にとどまった。

辻発彦監督は「調整は彼に任せている。いわれなくてもやるでしょう」と話す一方で、9月に40歳になるベテランに過大な期待は抱いていないだろう。渡辺久信ゼネラルマネジャーも入団会見時には「1勝でも2勝でも、1軍で戦力になってほしい」と話している。

松坂自身も期待値が高くないのは分かっている。ただ、燃え尽きるにはまだ十分ではないとも思っている。第3クールでは連日ブルペンに入り、「連投」も披露した。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)をはじめ、数々の大舞台で躍動した「平成の怪物」は、「有意義なトレーニングを積む」ことで、いま一度輝きを取り戻すつもりでいる。

(馬場到)

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