新型肺炎、中国本土の感染者7万人超 死者は1770人

【上海=松田直樹】中国の湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎で、中国本土の死者数は17日午前0時(日本時間同1時)時点で、1770人と、前日から105人増えた。感染者は2048人増え、累計の感染者数は7万548人となった。
治癒や死者などを除いた現時点での感染者は5万7934人で、そのうち重症者は1万644人いる。国家衛生健康委員会が17日発表した。
湖北省政府の17日午前0時(日本時間同1時)時点の集計によると、新たに死者100人、感染者1933人を確認した。感染者数、死者数ともに増加が止まらない。
湖北省に感染者、死者が集中している状況は変わっていない。湖北省武漢市では16日、新型肺炎の感染で亡くなった2人について、国内初となる病理解剖が実施された。得られた知見は今後の治療に役立てるという。新型肺炎が深刻な同省では企業の休業措置を20日まで1週間延長すると決めており、経済活動は止まったままだ。
北京市や上海市では当局の指導などで、市外から来た人に対して14日間の自宅待機を求める動きが広がっている。地下鉄の駅や商業施設、マンションなどでは体温検査が実施され、人の移動は厳しく管理されている。