運用期間別のリターン上位は?(投信ランキング)
国内公募の追加型株式投資信託(ETFやDC専用、ラップ専用、ブル・ベア型などを除く)をインデックス型(指数連動型)とアクティブ型(積極運用型)に分け、1、3、5、10年の運用期間別にリターン(分配金再投資ベース)上位のファンドを比べてみた。それぞれ期間ごとに上位の顔ぶれに特徴が出た。
インデックス型ファンドでは、1年リターン上位にバーチャルリアリティー(VR)などテーマを絞ったファンドが並んだ(図表1)。上位3本とも2018年に設定された比較的新しいファンドだった。
3年、5年リターン上位は全て、米ダウ工業株30種平均に連動するファンドが占めた。10年リターンでは2位と3位に東証不動産投資信託(REIT)指数に連動するファンドがランクインした。

アクティブ型ファンドでは、どの期間も株式で運用するファンドが上位3位までに並んだ(図表2)。1年リターンの1位は中国株式、2位は半導体関連、3位は次世代テクノロジー関連の株式で運用するファンド。投資対象はバラバラだったが、共通点としては、米中貿易協議の進展で組み入れ銘柄の株価が回復したことが挙げられる。
3年リターンの1、2位は主に国内株式で、5年リターンの1、2位は新興国株式で運用するファンドだった。10年リターン上位3本は全て国内株式を中心に投資するファンドが占めた。各期間のリターン上位に入った国内株式型のファンドは、どれも主に中小型株式へ投資するタイプで、ファンドマネジャーの目利き力が発揮された結果と言えそうだ。

(QUICK資産運用研究所 西本ゆき)