千葉虐待事件は21日に初公判 死亡女児の父、何を語る

社会・くらし
2020/2/16 19:20
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千葉県野田市立小4年の栗原心愛(みあ)さん(当時10)が2019年1月に自宅浴室で死亡した事件で、虐待したとして傷害致死罪などに問われた父の勇一郎被告(42)の裁判員裁判が21日から千葉地裁で始まる。外部の目が届かない家庭内で起きた事件は詳しい経緯や動機が未解明のまま。被告が何を語るのか、関係者も審理の行方を注視する。

心愛さんは17年11月、学校アンケートで「お父さんにぼう力を受けています」と訴え、児童相談所に保護された。

県の検証委員会が19年11月にまとめた報告書によると、心愛さんは一時保護中、かつて勇一郎被告に口と鼻を手で押さえられ「息はできないだろう」と言われたことなどを医師に告白。心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断された。報告書は、こうした状況を把握しながらも一時保護を解除するなどした行政の対応を厳しく批判した。

検証委委員長の川崎二三彦・子どもの虹情報研修センター長は、初公判について「検証では関係機関の取り組みの改善策を示したが、虐待死をなくすためには動機や背景を具体的に知る必要がある」と強調する。

検証委では両親へのヒアリングは実施できず、事件解明に課題を残した。川崎氏は「今後に生かすためにも、なぜここまで深刻な事態が起こったのか明らかにしてほしい」と述べた。

起訴状によると、勇一郎被告は19年1月22~24日、心愛さんに冷水シャワーを掛けるなど暴行を加え、十分な食事や睡眠を与えず、飢餓と強いストレスで衰弱させて死なせたなどとしている。

傷害ほう助罪に問われた母(33)に対する19年6月の千葉地裁判決では、勇一郎被告の傷害や暴行に関する起訴内容がほぼ認定されていた。

〔共同〕

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