新型肺炎、茂木氏「中国に全力で協力」 日中外相会談
習氏の国賓来日へ連携
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【ミュンヘン=佐堀万梨映】ドイツ訪問中の茂木敏充外相は15日午後(日本時間16日未明)、中国の王毅(ワン・イー)外相と会談した。新型コロナウイルスによる肺炎対応を巡り、茂木氏は「日本としても中国政府の取り組みに全力で協力していきたい」と語った。茂木氏によると、4月に予定する習近平(シー・ジンピン)国家主席の国賓来日に向けて緊密に連携することで一致した。
茂木氏は会談で、政府チャーター機による邦人帰国での中国側の協力に謝意を伝えた。習氏の来日については「日中は地域の平和と繁栄に大きな責任を有している。その責任を果たすとの意思を内外に明確に示す機会にしたい」と伝えた。
中国側の発表によると、王氏は新型肺炎の対応に関して「日本の理解と協力に感謝したい」と述べた。日本と経済、貿易などの分野で協力強化を継続し、「戦略的互恵関係を新たなレベルに推し進める」と話した。
両外相は1月26日に電話協議し、新型肺炎を巡る日本の支援や湖北省にいる邦人らの帰国のためのチャーター機派遣について協力を確認している。