クルーズ船寄港中止36隻6.7万人分 沖縄、新型肺炎で
沖縄県は14日、新型コロナウイルスの感染拡大によりクルーズ船36隻が県内への寄港をキャンセルしたと発表した。乗客の定員ベースでは計6万7千人に上る。香港や台湾などから立ち寄る予定だった船も含まれ、影響が広がっている。
県内の港に聞き取り、10日時点で1月29日~3月5日分のキャンセル数をまとめた。内訳は平良港(宮古島市)16、那覇港(那覇市)12、石垣港(石垣市)5、中城湾港(沖縄市)3。
キャンセルした36隻の乗員は計3万人と見込まれ、乗客と合わせて計10万人近くが訪問を取りやめたことになる。県は乗員も入域観光客としてカウントしている。県の担当者は「寄港予定だった船の半数以上がキャンセルした」と説明。まだ寄港中止を連絡していないケースもあるとみられ、さらに増える可能性があるという。
沖縄は2019年速報値でクルーズ船の寄港回数が全国1位だった。19年2月の外国船の寄港は34隻。この1カ月の実績に匹敵するクルーズ船がすでにキャンセルした計算になる。

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