和歌山県、患者の感染確認 医師感染の病院で受診

2020/2/14 9:40 (2020/2/14 11:19更新)
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記者会見する和歌山県の仁坂吉伸県知事(左)(14日午前、和歌山県庁)

記者会見する和歌山県の仁坂吉伸県知事(左)(14日午前、和歌山県庁)

和歌山県は14日、新たに県内の70代男性が新型コロナウイルスに感染したことが確認されたと発表した。13日に感染が判明した男性医師が勤務する済生会有田病院(同県湯浅町)を受診した患者という。県によると、男性は済生会有田病院の受診前から発熱などの症状があり、県の担当者は「院外で(感染が)広がっている可能性がある」としている。

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新たな感染者の確認を受け、仁坂吉伸知事が14日、記者会見した。男性は重症で、現在も別の病院に入院し治療を受けている。県は同日、専用の電話窓口を設置し、住民からの健康相談の受け付けを始めた。

県によると、男性は一人暮らし。2月1日に嘔吐(おうと)と風邪のような症状が表れ、6日に熱が39度に上昇し済生会有田病院を受診、入院した。13日に転院し、検体検査で新型コロナウイルスの陽性が判明した。発症前14日間の海外渡航歴は不明という。

このほか、同病院の別の男性医師と、同病院を受診した別の男性1人にも感染の疑いが出ている。13日に新型コロナウイルスの感染が確認された50代の男性医師は2月3~5日に解熱剤を服用しながら病院で勤務していた。県は男性医師の患者や同僚との接触状況などについて詳しく調べている。

同病院は当面、新規患者の受け入れを休止。現在、入院中の患者は経過観察を続ける。同病院は「接触者外来」を設置し、1月18日~2月13日に同病院を受診し、発熱やせきなどの症状が出た患者らの相談を受け付ける。今後、診察や新型コロナウイルスの検査を実施する方針という。

専門家は冷静な対応を呼びかけている。大阪大学医学部付属病院の朝野和典教授は「まだ国内で新型コロナウイルスの流行期に入ったとは断言できない」と話す。

「今回の感染者が流行地域から来た人との接触歴があったかどうかがポイントになる」と指摘。接触歴がなかった場合は、感染者の確認された地域で流行期に入っている恐れもあり「(出入国の段階で)感染を食い止める水際対策は難しくなる」と話す。ただ、新型コロナウイルスは「適切な予防をすれば自分や周りの人を守れる」とし、手洗いやせきを振りまかないなどの対策を求めている。

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