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英財務相が辞任、首相官邸と確執 内閣改造で波乱

(更新)

【ロンドン=中島裕介】ジョンソン英首相が内閣改造に踏み切った13日、ジャビド財務相が首相官邸との確執を理由に辞任した。首相側が留任の条件として財務相のアドバイザー全員の更迭を要求したところ、ジャビド氏がこれを拒否した。3月中旬に新年度の予算発表を控えたタイミングでの主要閣僚との確執は、盤石にみえたジョンソン政権にとって打撃となる可能性がある。

英政府は後任に、財務相の部下にあたる財務副大臣のスナク氏を昇格させると発表した。ジャビド氏は辞任後、「私は辞任以外に道はないと思った」と語った。ジョンソン氏に送った書簡では「一緒に働きたいと思う性格や誠実さを備えたチームを持つことが、リーダーとして重要だと信じている」と首相側の方針を非難した。

13日の内閣改造はジョンソン氏が2019年7月に首相に就いてから初めての大規模な閣僚の入れ替えで、欧州連合(EU)離脱後の政権の方向性をアピールする狙いがあった。財務相や外相などの主要閣僚は留任するとみられていた。

ただ英メディアによると、公共投資の拡充など大規模な歳出拡大を訴える首相側近スタッフと、最低限の財政規律は維持したい財務省のジャビド氏のチームとの対立が深まっていた。このため首相官邸側は改造を契機に、財務相の顧問役のスタッフの更迭を迫ったとみられる。ジャビド氏は新政権樹立の7月から財務相としてジョンソン氏の方針に従ってきたが、今回の強硬姿勢は容認できなかったもようだ。

ジャビド氏は19年の保守党党首選でジョンソン氏と首相の座を争った有力議員の一人。今回の辞任劇が党内の反ジョンソンの動きにつながるかどうかが今後の英政治の焦点になる。

改造全体ではジャビド氏を含めて6つのポストで閣僚を入れ替えたが内閣の骨格は維持した。ラーブ外相やパテル内相、EU離脱の準備を担うゴーブ・ランカスター公領相などの主要閣僚はいずれも再任された。EUとの離脱交渉などを担ってきたEU離脱省は1月31日に閉鎖し、閣僚ポストも廃止された。

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