RIZAPの4~12月、最終赤字4億円 暖冬や増税で
RIZAPグループが13日発表した2019年4~12月期連結決算(国際会計基準)は、最終損益が4億8600万円の赤字(前年同期は81億円の赤字)だった。同期間の最終赤字は2年連続。本業のRIZAP関連事業で新規会員数が伸び悩んだほか、暖冬の影響でアパレル子会社の売り上げが計画を下回った。構造改革に取り組むものの業績回復はなお途上だ。
「第3四半期だけで見ると正直苦戦した。小売りやアパレルの事業の売り上げが(消費)増税や暖冬の影響で予想を下回った」。13日、東京都内で記者会見した瀬戸健社長はこう述べた。
売上高は2%減の1567億円、営業損益は43億円の黒字(前年同期は13億円の赤字)だった。前年同期にあった構造改革費用がなくなったが、DVD販売店ワンダーコーポレーションなどの子会社の不採算店を前期に閉めた影響が出た。上場子会社8社は全て黒字だったものの、未上場企業の赤字なども響いた。
20年3月期通期の業績予想は据え置いた。売上高は前期比1%増の2250億円、純利益は5億円の最終黒字を目指す。市場からは「投資家の信頼を回復するためには通期の黒字を着実に達成することが必要だ」との声が上がっていた。