あおり運転1.5万件摘発 「ながら」は14%減、19年

2020/2/13 17:33
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高速道路などで前方の車との距離を詰める「あおり運転」を巡り、全国の警察が2019年に道路交通法違反(車間距離不保持)で1万5065件(前年比2040件増)を摘発したことが13日、警察庁のまとめで分かった。警察はあおりを含む危険な運転の取り締まりを強化しており、危険運転致死傷罪や刑法を適用した摘発も増加した。

東名高速道路でトラックに衝突されたワゴン車(2017年6月、神奈川県大井町)(車のナンバーを画像加工しています)=共同

あおり運転は17年、神奈川県の東名高速道路で無理やり車を停止させられた夫婦がトラックに追突され死亡した事故を機に社会問題になった。警察庁はあおり運転について懲役刑を含む罰則を新設するほか、摘発1回で免許取り消しの対象とする道路交通法改正案を今国会へ提出する方針。

19年の車間距離不保持による摘発のうち9割超の1万3787件は高速道路上だった。あおり運転に対しより罰則の重い自動車運転処罰法の危険運転致死傷罪(妨害目的)を適用したのは33件で、前年から8件増加。刑法の適用は44件(前年比15件増)で、内訳は暴行34件、傷害7件、威力業務妨害2件、強要1件だった。

一方、スマートフォンなどを使用しながら車を走行させる「ながら運転」の19年の取り締まり件数は71万6820件で、18年と比べ12万5379件(14.9%)減少した。法改正で罰則が強化された19年12月に2万4829件となり、1~11月の平均(約6万3千件)と比べ半減した。

ながら運転は19年12月1日施行の改正道交法で厳罰化され、事故を起こした場合などの罰則は「3月以下の懲役または5万円以下の罰金」から「1年以下の懲役または30万円以下の罰金」に重くなった。摘発による違反点数や反則金も約3倍に引き上げられた。

19年の摘発件数は1~11月に月間5万~7万件台で推移し、厳罰化された12月に急減した。警察庁担当者は「ながら運転のペナルティーの重さを意識するドライバーが増え、違反者が減ったのではないか」とみる。

高齢者の事故状況では、19年に75歳以上のドライバーが過失の最も重い「第1当事者」となった交通死亡事故は401件起きた。前年より59件減ったものの、死亡事故全体に占める割合は14.4%で過去最高だった前年に次ぐ水準。警察庁は車に乗って運転技能を測る「実車試験」の導入などの対策を検討している。

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