コービー献身、金2つ 2008年北京、12年ロンドン五輪
1月のヘリコプター墜落事故により41歳の若さで亡くなったプロバスケットボール、NBAの元ヒーロー、コービー・ブライアントは5度のNBA王者に輝いたのに加え、米国代表としても2008年北京、12年ロンドン両五輪で金メダルを獲得している。

1992年バルセロナ五輪で結成された初代ドリームチームの成功はNBAの国際化を結果的に推し進めた。04年アテネ五輪ではアルゼンチンが初の金メダルを獲得、銅メダルに甘んじた米国は安易なスターの寄せ集めではもはや世界で勝てない現実に直面した。
夢の復権をかけて編成された北京の米国代表でブライアントがみせたのは、まばゆいばかりのスター性とは対極にあるチームへの献身、激しい守備だった。開幕前に登場した記者会見では選手全員が直立で並び、チーム一丸となる最高の振る舞いをコート内外で貫いた。コービーの金メダルは2個とも無敗。バスケ発祥国が描く常勝という夢のまさに中興の祖といえるかもしれない。
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