ソニー、光るミニ四駆が疾走
光と音で彩られたミニ四駆がサーキットを疾走――。ソニーはプラモデル大手のタミヤ(静岡市)と組み13日、動力付きの自動車模型「ミニ四駆」を使ったプロジェクションマッピングのイベントを始める。疾走するミニ四駆の動きを画像センサーで捉え、車体に映像や光を投影する。最新のテクノロジーを駆使した新たなエンターテインメントの可能性を探る。
ミニ四駆に投影する光の色やパターンは選べる。光と音の演出を連動させ、コース上に投影されたコインを通過すると「コイーン」といった効果音が響き、DJのターンテーブルの映像の上を通り過ぎると「デュクデュク」とスクラッチ音が鳴る。演出のパターンは組み合わせると180通りに上る。
1000分の1秒の速さで物体をとらえられるソニーの「高速ビジョンセンサー」を活用する。センサーの大きさは1ミリメートル四方と小型で、画像データからミニ四駆の位置情報をリアルタイムに把握できる。さらに物体の動きを予測するアルゴリズムを使って、走る車体に合わせて光を投影する仕組みだ。
イベントは商業施設「渋谷モディ」(東京・渋谷)で4月下旬まで開かれる。演出を手掛けたPERIMETRON(ペリメトロン)の西岡将太郎プロデューサーは「高速センシングの技術を使い、車体から背景のデザインまで手掛けた。いろんな要素がまじった映像を楽しんでほしい」と話した。