英BP、温暖化ガス「50年までに実質ゼロ」 新CEO宣言

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2020/2/13 4:19
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英BPのルーニーCEOは低炭素化へ「劇的な変化が必要だ」と強調した(12日、ロンドン)=ロイター

英BPのルーニーCEOは低炭素化へ「劇的な変化が必要だ」と強調した(12日、ロンドン)=ロイター


【ロンドン=篠崎健太】英BPは12日、自社の事業活動で出る温暖化ガスを「2050年までに実質ゼロ」とする目標を発表した。新任のバーナード・ルーニー最高経営責任者(CEO)は「石油・ガス生産は徐々に減っていく」との見通しを示し、低炭素のエネルギー会社につくり直すと宣言した。投資家の厳しい視線に押され、欧州の石油大手は気候変動対策の目標を次々打ち出している。

石油会社では採掘や精製の過程で、二酸化炭素(CO2)やメタンなどの温暖化ガスが生じる。BPは足元で年4億1500万トン(CO2換算)の排出量を、50年までに正味ゼロにする。メタン漏出を抑える装置を23年までに主要な石油・ガス設備に導入するほか、動力の効率化などを進めるという。目標達成への具体的な計画は9月の投資家イベントで示す。

ルーニー氏は同日、ロンドンで開いた発表イベントで「BPと世界が直面する大きな課題は気候変動だ」と語った。企業としての長期的な存続を危ぶむ見方には「非常に大きな機会だとみている」と反論し、低炭素エネルギー分野への積極的な投資で事業構造を転換していく構えを強調した。「我々はエネルギー会社であり続けるが、全く違った形になる」と訴えた。

ルーニー氏はCEOに就いたばかり。初日にはロンドン中心部にある本社を環境保護団体に取り囲まれて抗議活動を受けた。就任後初めての公のイベントを気候変動対策をアピールする場とし、エネルギー転換への決意を強調した形だ。

欧州では石油メジャーが温暖化ガス削減の長期目標を示す動きが相次いでいる。ノルウェーのエクイノールは6日、自社の供給網から生じるエネルギー1単位あたりの排出量を、50年までに5割超減らすと表明した。英蘭ロイヤル・ダッチ・シェルは販売した製品の消費で生じる分も含め、温暖化ガスの純排出量を50年までに半減させる目標を掲げている。

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