シマノ、19年12月期純利益4%減 為替差損響く
シマノが12日発表した2019年12月期の連結決算は、純利益が前の期に比べ4%減の518億円となった。電動アシスト自転車用の部品が伸びて営業増益だったが、為替差損24億円が響いて純利益は2期ぶりに減少した。20年12月期の純利益は前期比1%増の522億円を見込むが、新型肺炎の影響で、中国での生産見通しが不透明になっている。
19年12月期の売上高は3632億円と前の期比4%増えた。自転車部品は5%増の2900億円だった。スポーツタイプの電動アシスト車用の部品が欧州で好調だった。釣り具は米国やアジアで伸びた。
今期の売上高は2%増の3720億円を見込む。自転車部品事業の約1割に達した電動アシスト車用部品の成長が続き、「従来の欧州に加え、今後は米国や日本でも伸びる」(島野容三社長)とみる。ただ新型肺炎の広がりで、中国では一部工場で従業員が自宅などに待機中。「生産の先行きが読みにくい」(島野社長)状況になっている。
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