川勝知事、リニア有識者会議座長に「水の専門家を」
リニア中央新幹線の南アルプストンネル工事を巡り静岡県の川勝平太知事は12日、国土交通省に対し、同省主催の有識者会議の座長は「トンネル工学よりも水循環の専門家がふさわしい」との意見を述べた。同日の定例記者会見で、水嶋智鉄道局長と面会して伝えたことを明らかにした。水嶋局長は検討するとして回答を保留したという。

県と同省は13日にも国交省内で有識者会設置に向けた協議をする。
川勝知事は12日午前、県庁で水嶋局長と会い、「2014年施工の水循環基本法に関わり、水問題に精通した専門家が座長になるべきだ」との認識を伝えた。さらに県が求める会議の公開や委員の中立性など5条件を改めて示した。国交省側はおおむね受け入れる考えを示したという。
面会は10日に急きょ設定された。川勝知事は水嶋局長の姿勢について「誠実に対応していただいている」と話した。