三菱ケミカルHD社長「20年度の目標達成難しい」

2020/2/12 15:24
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三菱ケミカルホールディングスは12日、経営説明会を都内で開き、2020年度に4100億円を目指すとしていたコア営業利益が19年度は2100億円にとどまる見通しとなったことを明らかにした。越智仁社長は「2020年度の中期経営計画の収益目標の達成は難しい」と発言、中計未達の可能性を示唆した。米中貿易摩擦が業績に影を落とす格好となった。

経営状況を説明する三菱ケミカルHDの越智社長(12日、都内)

越智社長は16~20年度の5カ年の中期経営計画の進捗状況を説明。重点事業と位置づける高機能フィルム・樹脂などの生産拡大や産業ガス事業の海外展開の加速などで「(減損処理など一時的な損益を除いた本業のもうけを示す)コア営業利益で3000億~3500億円は安定的に稼ぎ出せるようになった」と強調した。その上で「米中貿易摩擦や新型コロナウイルスの感染拡大など異常な事態が続いている」と業況の悪化の背景を説明した。

炭素繊維複合材など自動車関連素材や次世代通信規格「5G」の普及をにらんだ情報電子材料の生産拡大で高付加価値品に重点を置いた構造改革を進める。同社は16~19年度で低収益の記録メディア事業など累計売上高で2400億円規模の事業売却と撤退を行った。20年度にさらに600億円規模の事業売却を予定している。

同社はあわせて30年度の長期事業目標を発表した。バイオプラスチックなどの環境対応製品やIT(情報技術)関連製品、再生医療などの事業の売上比率を拡大させて30年度の連結売上高を18年度実績比1.5倍の6兆円に引き上げる方針だ。(後藤宏光)

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