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WHO会合に台湾人専門家、中国も「同意」 新型肺炎

台湾の蔡英文総統は新型肺炎の拡大を受けWHOへの参加を推進する(7日、台北市)=ロイター

【台北=伊原健作、ジュネーブ=細川倫太郎】新型コロナウイルスによる肺炎を巡り11~12日、世界保健機関(WHO)の研究会合に台湾の専門家が参加した。中国の圧力で締め出されてきたが、米国などが台湾の参加を強く訴えたのが影響したもよう。中国は米台が連携して「政治問題としてあおっている」などと反発している。

会合では世界の専門家が治療法などについて協議し、台湾からはテレビ会議の形式で参加した。台湾外交部(外務省に相当)の報道官は11日の記者会見で「意義ある進展だ」とした。

中国外務省の耿爽副報道局長は同日、「台湾地区の専門家が個人の名義で(会合に)参加することに同意した」と指摘。台湾独立志向を持つ民主進歩党(民進党)の蔡英文(ツァイ・インウェン)政権が「問題を政治化しており、恥知らずだ」とも語った。

中台が不可分とする「一つの中国」原則を掲げる中国との関係上、台湾の国際機関での活動は制限されてきた。この原則を認めない蔡政権が2016年に発足して以降、中台関係は停滞し、中国の圧力を背景に毎年のWHO総会や、今回の新型肺炎関連の会合などでオブザーバー参加さえできていなかった。

WHOが今回、台湾の専門家の参加を認めた裏には米などの働きかけがあったとみられる。先週スイス・ジュネーブで開かれた執行理事会で米国は「WHOは直接、台湾と連携をとるべきだ」と主張。日本も「特定地域がオブザーバーとしてさえも参加できないことで、地理的な空白を作るべきではない」と強調し、英国なども台湾の参加を支持していた。

中国外務省は7日、米国と蔡政権は「疫病を口実に政治問題としてあおり立てるのをやめるべきだ」と批判していた。

中国は台湾を譲れない「核心的利益」と位置づけ、米台の接近に猛反発している。10日には中国軍機が演習で、台湾海峡にある中台の実質的な停戦ラインとされる「中間線」を越えた。蔡氏は演習よりも「早く感染を抑え込めと言いたい」と反発した。

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