被災の日田彦山線、復旧方法巡り会談 10カ月ぶり

2017年7月の九州北部の豪雨で被災し、福岡、大分両県にまたがる一部区間で不通が続くJR日田彦山線を巡り、JR九州の青柳俊彦社長と福岡県の小川洋知事、大分県の広瀬勝貞知事、沿線自治体の首長らが復旧方法を話し合うトップ会談が12日、大分県日田市で開かれた。昨年4月以来、約10カ月ぶりとなり、5回目。
小川氏と広瀬氏は19年度中に復旧方法を決めるべきだとの認識を示しており、決着に向けて前進するかどうかが注目される。ほかに沿線の福岡県添田町と東峰村、大分県日田市の各首長も出席。

日田彦山線の添田(添田町)―夜明(日田市)が不通となっており、JR九州は鉄道を復旧させる場合は自治体側に年間計約1億6千万円の運行費補助を求めた。
一方、バス高速輸送システム(BRT)や路線バスに転換する場合は自治体側の補助は必要ないと提案している。これに対し、沿線自治体側は補助を求めない形での鉄道復旧を求めてきた。〔共同〕