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独デジタル銀「N26」、英撤退へ EU離脱で免許に壁

ドイツ発祥のデジタル銀「N26」は世界で500万人超の利用者がいる=ロイター

【ロンドン=篠崎健太】ドイツのデジタル銀行「N26」は11日、英国から撤退すると発表した。英国民向けの口座を4月15日に閉鎖する。英国が欧州連合(EU)からの離脱でEU共通の金融免許の枠組みから外れることになり、コストなどの面で継続は難しいと判断した。有力なフィンテック企業で、離脱にからむ免許の問題で英・EU間のサービス終了を迫られた初の事例とみられる。

N26は2013年創業で、スマートフォンのアプリだけで営業するデジタル銀だ。世界での利用者数は500万人を超え、急成長ぶりで注目を浴びている欧州フィンテック企業のひとつ。英国には18年11月に進出し、数十万人の顧客がいる。

同社は英国撤退を決めた理由について、EU離脱で「欧州の銀行免許で営業することができなくなるため」と説明した。英国以外のサービスは続け、主力のEU域内や、19年に進出した米国に経営資源を集中する方針だ。英国の利用者に対しては、口座を閉じる4月15日までに預金を他行に移したり、決済関係の登録口座を変更したりする対応を呼びかけている。

独ベルリンが拠点の同社は2016年に、欧州中央銀行(ECB)や独金融監督当局から銀行免許を取得した。英国向けサービスは、EU加盟国のどこかで金融免許を得れば全域で事業ができる「単一パスポート」を使って展開してきた。英国は1月末にEUを離脱し、20年末に現状維持の「移行期間」が終わると、共通免許の枠組みから外れることになる。

広報担当者は日本経済新聞の取材に対し「欧州の免許で英国向けサービスを続けるには、複雑な規制対応や商品の運営が必要になる」と指摘した。英金融当局から別に免許を取得する道もあったが、手続きの煩雑さや費用の面で難しいと判断したという。

一方、EU向けサービスを展開する英国のフィンテック大手は、これまで「合意なき離脱」の備えで免許や拠点の二重化を進めてきた。デジタル銀の英レボリュートは18年にECBから免許を取得した。国際送金の英トランスファーワイズは19年にベルギーのブリュッセルに拠点を開き、EU域内での送金事業に必要な免許を取得済みだ。

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